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大丸京都店主催による、これからの暮らしに「余白」をもつことの豊かさを様々なプロダクトや作品、イベントを通して提示する「余白のあるくらし博」の会場構成を行った。異なる世界観の物々を同居させ展示するにあたり、百貨店催事スペースの「低いワンルーム空間」の特徴を活かし、壁を立てて間仕切る代わりに、高さの異なる大きなテーブルを並べて構成することで、物ひとつひとつに向き合う小さなスケールと、大きな気積を感じつつ全体を一望できる大きなスケールとを共存させることを考えた。非対称の出入り口に対し、斜めのグリッドで動線を構成した。
テーブルの平面寸法は、装飾大工が持つ木製台の規格寸および天面に使ったシート材の歩留りで決定している。また、購入・借用した京都の北山丸太や一枚板などでベンチや境界線を設えたり、アパレル縫製企業からの余剰材を再構成し、アクセントとなるファブリックを各所に配したりするなど、転用から生まれる想像力の余白を、埋め込み、重ねていく空間の組み立てを試みている。
Location: Kyoto, Japan
Client: Daimaru Kyoto Store
Design: Tamotsu Ito + Rika Hatazawa
Graphic: Yohei Oki / side
Construction: Decoration Dep. Daimaru
+ Syu Ohki / Institute of Life Engineering Design
Direction: mui Lab
Area: 600 m2
Completion: 2022.03
All Photo Courtesy of Masaharu Okuda
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